実験屋の覚書

とある実験屋です。PC関連で気になったことをメモしていきます。

Ubuntuのセットアップ2: GPUの設定

はじめに

UbuntuでNDIVIAのGPUマシーンを構築する手順を解説します。 GPUの装着やOSのセットアップは完了していることを前提としています。
自前でGPUマシーンを構築する場合、NDIVIAのドライバなどをインストールする必要があります。

環境調査

今回のPC環境は以下の通り。

OSのバージョンは以下のコマンドでも確かめられる。

cat /etc/os-release

PCIバイスの確認はこちら

lspci | grep -i nvidia

デフォルトでは'nouveau'というドライバーが動作している。以下のコマンドで確かめられる。

lsmod | grep nouveau

以下のコマンドでも確認可能。Linuxカーネルが起動したときに出力したメッセージ。

dmesg | grep -i nouveau

NVIDIAドライバのインストール

NVIDIA GPUのモデルと推奨ドライバーを検出する。今回はrecommendedとある、'nvidia-driver-515'にする。

ubuntu-drivers devices

今回は、Ubuntuの公式リポジトリからNVIDIAドライバをインストールする。NVIDIAのサイトからインストールすることも可能。

NVIDIAドライバを検索する。

apt-cache search nvidia-driver-515

NVIDIAドライバをインストール。

sudo apt-get install nvidia-driver-515

OSを再起動。

systemctl reboot

OS再起動後、再度dmesgでnouveauドライバを検索し、何も出力されなければOK。

lsmod | grep nouveau

NVIDIAドライバがロードされていることを確認する。

lsmod | grep nvidia

NVIDIAの管理インターフェースで、GPUの状態を確認。

nvidia-smi

カーネル起動時のメッセージにはエラーが表示されるが、調べても有効な解決策は無さそう。

dmesg | grep -i nvidia

Ubuntuのセットアップ1: Macキーボードの設定

はじめに

デスクトップPCにUbuntuをインストールしたので、その初期設定の覚書。メインはMacを使っているので、使用感を同じにしたいということで、Apple Wireless Keyboardを使います。レイアウトがちょっと違うので、自分なりにアレンジしました。

PC環境

まずはPCの環境

  • OS: Ubuntu 22.04 LTS 日本語 Remix
  • Apple Wireless Keyboard (US)

今回はUbuntuのインストールの際に日本語Remixを使用し、初期設定の際にも基本的に日本語を使用した。

日本語入力を可能にする

設定 > キーボード > 入力ソース で、キーボードを以下の順番に追加する。

  1. 英語 (US)
  2. 日本語 (Mozc)

右上のメニューバーの、"en"とか"あ"とか出ているアイコンをクリック。 日本語 (Mozc)を選択した後、入力モードのひらがなを選択する。

あとは 'Ctrl + Space' で切り替えれば、日本語と英語を切り替えられる。('Super + Space'の場合もある。'Supar'はMacキーボードの'Commad'にあたる。)

メニューバーの言語設定

Caps Lockを全角/半角に変更

CapsLockは任意のキーに変更できる。Ctrlに変更するのがよく紹介されているが、個人的にはCapsLockの位置に全角/半角があると便利なので、その変更を行う。

まずはkeycodeの確認。ターミナルで以下のコマンドを実行し、CapsLockのkeycodeを確認する。今回は66。

xev

xevの実行画面

ホームディレクトリで、以下のファイルを編集する。

vi ~/.Xmodmap

! CapsLock -> Zenkaku/Hankaku
keycode 66 = Zenkaku_Hankaku

xmodmap .Xmodmap

.bashrcに以下を書き込んでおく。

vi ~/.bashrc

xmodmap .Xmodmap

xmodmapが見つからないと言われた場合

一度ログアウトして、ログイン画面の右下の歯車マークを押下。"Ubuntu (on xorg)"を選択する。"Ubuntu on Wayland"だとうまく動作しない。